光と陰影が、教えてくれたこと
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造形美術を学んでいた頃、わたしはずっと「形」ばかりを追いかけていました。正しいバランス、美しい輪郭。だけど、ある時気づいたのです。本当に心を動かすのは、形そのものではなく、そこに落ちる光と影なのだと。
その後、ブライダルフラワーの仕事に携わる時間がありました。一輪の花が、光の角度ひとつで表情を変える瞬間に、何度も立ち会いました。空間の中で「生きているもの」がどう呼吸するか。その感覚は、今の作品づくりの土台になっています。
オーストラリアで暮らした期間も、大きな転機でした。日常の中に自然とアートが溶け込んでいる感覚、飾ることを特別視しない生活の豊かさ。帰国してからも、その感覚はずっとわたしの中に残っています。
育児の時間を経て、再び創作に向き合ったとき、以前とは違う視点で光と影を見つめている自分がいました。慌ただしい日々の中でこそ、静けさを持つものが必要なのだと。
2026年の春、作家活動を専業とすることを決めました。まだ始まったばかりですが、この場所で、制作の記録や作品に込めた想いを、少しずつ綴っていきたいと思います。