Story of "Mineral Flow|Fluid Art|F20"
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"ダイナミック!"
完成した作品を前にして、まず口をついて出た言葉でした。
銀色に輝く鉱物のような質感、大胆に走るクラッキング、その迫力に私自身、圧倒されました。
フルイドアートと言っても、私の制作方法は我流。一般的によく目にする、美しい流動やマーブル模様のフルイドアートとは、少し違う表情を見せるのかもしれません。
常に流れ変わる表情を見極めながら乾燥させますが、完全に乾いた後では、途中とはまったく異なる顔を見せます。
それは時に"失敗"のように見えて、そのまま終わらせず、またその上から層を重ねていく。こうして完成までにいくつもの歴史が積み重なった一枚には、フルイドアートのコンセプトとしている「過去・歴史」が自然と刻まれていくのです。
制作中には、クラッキングの表情はまだ現れません。乾燥してはじめて、ひび割れが姿を見せる。だから完成するまでは楽しみであり、同時に毎回、緊張する瞬間でもあります。乾いていく過程を見守りながら、「今回はどんな表情になるだろう」と、期待と不安が入り混じるのです。
特にこの一枚は、全体にわたって大胆にクラッキングが入りました。乾燥後の仕上がりを見て圧倒されたのは、まさにそのためです。
大胆でありながらも、奥ゆかしさと品を添える煌めき——それは、まるで鉱物のような佇まい。
だからこの作品を、"Mineral Flow" と名付けました。